女優の沢尻エリカ(24)が22日、国立代々木競技場第1体育館で行われたイベント「ガールズ・アワード」に、歌手の「ERIKA」名義で出演した。一般客の前に登場したのは、4月25日にクリエーター高城剛氏(45)との離婚話が表面化してから初めて。出演歌手計7組の中でも最大級の楽屋を与えられるなど、VIP待遇で新曲「Treasure」を披露し、本格的に活動再開の第一歩を踏み出した。

ヨロイを思わせる銀の衣装は、ヒップラインもあらわなホットパンツ。激しいダンスで1曲だけ披露すると「みんなありがとう!」と叫び、客席に投げキスして出番を終えた。

イベントへの参加は、「別に…」の不機嫌発言で話題になった07年9月29日の映画「クローズド・ノート」舞台あいさつ以来。2年8カ月前とは対照的に笑顔を振りまいた。

主催者側は破格の待遇で迎えた。楽屋は、多くの出演者に割り当てられた12~13平方メートルをはるかに上回り、3人組「Juliet」の26・25平方メートルよりも広かった。

たった1曲とはいえ、沢尻にとっては、それほど大きな意味を持つステージだった。3月に、スペインに個人事務所を設立し芸能活動を再開したが、高城氏の発案による「6カ条の同意書」をマスコミに求めて大きな反発を招いた。その高城氏と決別し、エイベックスと契約する決意を固めて以後初めてのパフォーマンス。楽屋でも入念に振り付けをチェックするなど、並ならぬ気合を見せていた。

「Treasure」は歌詞が英語。23日に結婚する実兄への感謝の思いが込められている。22日、無料配信も公式ホームページで始まった。離婚問題は進展せずこう着状態が続く中、仕事では再起へのステップを踏んだ。
(スポニチ)